ゾンビのトマト

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語学学校の知り合いが務めていた飲食店のつてを頼り、何とかお金の良いアルバイトを紹介してもらったと喜んでいた。 「なあ、それって密漁じゃね?何かテレビでやってた。危なくね?」 いかにも、な、派遣のお兄ちゃんが相談に乗ってくれた。金髪の外見と違って好い人だ。 「アブナイシゴト?ですか?」 それで知り合いに合いに行こうと思った。けど教えられた住所に、家はない?あれこれ迷っていたら。同じようにふらふらしているおばあちゃんを見つけた。 「だから…、ベトナムでもフィリピンでも似たようなもんでしょう?逃げた奴だと思ったんだ!」 町工場の仕事大変、残業音漏れみんな眠れない。訴えたくて行ったのに勘違い?働いたらお金もらった。授業料は足りないけど…生活はできる。これで大丈夫だと思った。だけど…だけど語学学校の寮何て真っ赤な嘘、インチキだった。 「すいません!区役所の生活科の者ですが…。ここの大家さんわかりますか?」 わかりません、えっ友達が空き家放置?カギを壊して侵入?何の事?教えられた住所は…マンションではなく隣のコインパーキング?おかしい?とにかく事情をちゃんと説明しなくちゃと思ったけど、逃げた友達を追いかけて、車にひかれた。気がついたら病院のベッドの上。墨田区役所の生活科の人が、来て、お巡りさんやらいろいろな人に、沢山話をしてくれた。僕の日本語では、足りなかった説明も…
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