ゾンビのトマト

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発金の派遣社員が、徘徊していたおばあちゃんの孫の、知り合いだったりする。火災で焼けた町工場の元隣が勝手に廃棄物を投棄して嫌がらせをしていたらしい。 「トム、本当にごめんな…。あの徳島のばあちゃん認知症で訳わかんない状態だったんだ。ご近所さんだったから…連絡して見て、やっとわかった。黙ってて本当にごめん親父の登記がめちゃくちゃだったから…直して居る最中だったって、兄貴の息子が、言っていたのやっと思い出したんだ。俺の記憶には無いからなぁ…。」 土地の登記が詳しく調べて見たら、記載がめちゃくちゃだった話で、コインパーキングが住宅として存在していたらしい。それで墨田区役所の生活科の係が、色々調べて四世紀超えの怪獣津留崎としゑとその末っ子に着地した。 「色々調べて見たら、売却した不動産の土地の処理がめちゃくちゃだったのと、認知症で徘徊していた徳島さんを日本語学校のオーナーさんが、津留崎としゑさんと勘違いしたのが、一番の原因だったようです。」 オーナー自体があやふやな日本語だったのは、どうでも良いのだろうか?墨田区役所の生活科職員が、千葉迄出向いて玄関先のトマトを見て驚いている。玄関では何でだから…詳しい話をしようとしたが、すぐに入院しているトム君の為に手続きをしたいらしい。妖怪の居る老人ホーム迄、案内する事にして…兄の家族と連絡を取った。五人姉弟の末っ子だから…苦労して千葉に家を建てたら。 「おやじ、何か、ばあちゃんから…意味不明なメール来た。」 それで、徳島さんが不動産詐欺にあったかも?と婆さんが騒いでいる事が判明した。
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