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「明日は休みだろう?」
「あ?あぁ…」
「久々にしつこくしてもいいか?」
覆い被さりながら低い声で吐息を洩らし治が聞く。
「お前はいつもしつこいだろーが」
「いつもは抑えてるんだよ、あれでも」
「え」
部屋着の上着の裾から手が入ってくる。
素肌に触れられるだけでおれのスイッチも入れられた。
「たくさん啼けよ?お前の啼き顔は最高に唆る」
「……あんまり焦らすと起きたら眉毛なくなってるからな」
「大丈夫だ。先に起きるのはおれだから」
ニヤッと笑った治にキスをされた。
そこからはもう止まらず止められず、溺れかけで空気を求めるように喘ぎ、身体中をいつもよりさらに甘く愛された。
ありえないほど開かされた脚も、その間を埋めるように入れられる治の身体があればいい。
ケツを上げ治のための器官になった孔を晒す恥ずかしさも、それを埋める熱をくれればいい。
動物のように腰を振り快楽を貪り昇りつめるみっともなさも、おまえと二人ならそれでいい。
「ゴム…」
「つけてるって」
「外せ…ぁ」
「腹下すぞ」
奥をぐりぐりと抉られ思わず仰け反った喉に歯の感触。
「誰が、ん、中出ししろ、ぁ、つったんだよ……」
「なんだ、おねだりじゃなかったのか」
「ゴム嫌いなんだよ、ん、んっ…」
「好きな男はいないだろ。惚れた相手のためにつける、愛情だ」
喋ってる時くらい腰を止めろ。
腹を押す手がしっとりと濡れた肌を滑り落ちた。
生え盛る陰毛を掻き分けるように勃起しながらだらだらと先走りを垂れ流し続けるペニス、張り詰めた睾丸の下、根本まで埋められた治のガチガチなペニス。
その根本を持ち、腰を持ち上げ身体を捻りながら抜く。
「おい」
少し焦る声にニヤけながらゴムを外し、枕元に転がっていたローションを拾って中身をペニスに垂らしてやった。
包むようにしながらローションを塗り広げる。
「卑猥な形だよなぁ」
「お前にも同じのがついてるだろ」
「まあそうなんだけど、お前のは別の次元の卑猥さがある」
「嫌いか?」
揶揄うような声色。普段なら乗ってやったりしない。
だけど、バレンタインだ。
「口や体内で可愛がってやりたい程度には好きだよ」
小さくクソッと悪態をついた治のペニスが手の中で跳ねる。
肩を押され雑に押し倒され、続きを欲しがるそこにまた根本までペニスが埋め込まれた。
「ぅあっ、バカ、お前…」
「煽りすぎだ、もうイクぞ」
厭らしい粘着音と肌がぶつかる音、盛大に軋むベッド。
唇を噛んでも果てに向かわせる治の動きに甘えるような声が漏れ続けた。
やがてぶつかる身体が震え、治の低く刹那げな呻く声と共に体内に熱い液体が注がれる。
膨れ震えるペニスから吐き出される精液を確かに感じながら、おれも果てた。
汗だくで、ローションと体液でベタベタな身体が気持ち悪い。
まだ整わない息をしながらも愛された身体は心地よい眠りを連れてくる。
額や頬にキスをしながら汗で張り付く前髪を撫でる治の手に目を閉じながら思った。
スパダリ、後は頼んだ。
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