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 最初は結奈の顔を写すだけだったが、やがて鏡面が波打ち、一人の男性が写し出された。 「わあ! もしかして、この人が私の運命の相手!?」  鏡に写ったのは、結奈と同年代の若い目鼻立ちがしっかりとした男だった。 「うれしい! こんな素敵な人が、私の運命の人だなんて。あ、あの! この人とは、いつ出会えますか?」 「ごめんなさい。正確なことはわからないの。今までの経験上、少なくとも四年以内には出会っているわね」 「よ、四年も!?」  結奈はすぐに会えると思っていたこともあり、ショックを受ける。 「でも、これであなたとその鏡の相手は、縁が結ばれた。確実に出会えるんだから、良しとなさい」 「そ、そうですよね。出会うまでは、女磨きの時間と思っておけばいいですよね」  自分に言い聞かせる結奈を、玲子はどこか冷めた目で、見つめていた。
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