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 玲子に占ってもらってからちょうど二年。結奈は仕事先で赤い糸の相手、 中山義和(なかやまよしかず)と出会うことができた。 (玲子さんは四年以内って言ってたけど、まさかこんなに早く出会えるなんて!)  二人は何度か食事を共にし、さらにプライベートでも会うようになり、関係を進めていく。そして出会いから一か月。義和のほうから結奈に告白した。もちろん彼女は、二つ返事で了承し、そのまま同棲も開始。 (誠といるときは、こんな満ち溢れた幸せはなかったなぁ。いつもいつ会えるのか、私の事、本当に好きでいてくれているのか、ずっと不安だったもの)  結奈は満ち足りた気持ちで、帰宅する。 「おかえり。結奈」 「ただいま。義和さん」  エプロン姿の義和に、結奈は眉尻を下げた。 「ごめんなさい。また夕食、用意してもらって」 「いいんだよ。僕は料理が好きだからね。さあ、着替えておいで。温かいうちに食べよう」 「うん!」  結奈は元気よく、返事をした。
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