4話蟹座の剣士の国

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―――武器屋にて――― ――――――― 鉄の剣 攻撃力5アップ 800ゴールド 鋼の剣 攻撃力10アップ 1200ゴールド ―――――――  はっきり言うと、買えないので、武器屋のドワーフっぽい爺さんを無視して立ち去ることとした。  噴水広場にやってくると、  愚弄は空を見上げる。  しばらくはパンチとキックで戦うことに決めることとする。 ―――宿屋にて――― ―――――――― 一泊100ゴールド 【食費、お風呂含む】 ――――――――  とりあえず【剣士の宿】にて宿泊することに決める。 「おばちゃん、とりあえず泊ります」 「はいよ【剣士の宿】にようこそ、一泊からでいいかい? さらに止まりたかったら、追加料金だよ」 「はい、それでお願いします」 「よろしい、兄ちゃん、強そうだね、剣士武道会にでも参加するんかい?」 「その剣士武道会ってなんですか?」 「あらま知らないのかい」  パーマがかった宿屋のおばちゃん、名前の表記からしておそらくNPCだと思われる。  彼女は一つ一つ語り聞かせてくれた。  一つ蟹座の王国、つまり剣士の王国では一週間に一度の剣士武道会というものが開かれる。武器が剣なら参加することができる。刀やナイフ、ククリやシミター、いろいろと剣の種類はあるが、それもOKとなる。ただし槍とか弓はダメとされている。
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