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しかも彼らは人間のように思考し、そして動くのだ。
面白いことに燃料に味という概念をつけて、
燃料を飲んだり、まだ幼い愚弄が燃料を飲もうとすると、
必至でまるで親のように止めたり。
愚弄にはいつもミルクが提供され、
そのミルクもなにから作られたのか分からず、
先生はロボットだった。
そして愚弄は17歳になったとき、ロボットたちは僕にあることを教え始めた。
それは殺し合いだ。
愚弄にありとあらゆる武術を学ばせ、ありとあらゆる知恵を学ばせる。
そして絵の描き方。さらには小説の書き方。
ありとあらゆることを学ばされたのだ。
普通の人間なら数年を得て覚えることを、
愚弄は数か月で寝る暇もなく毎日毎日ドーピングのような薬を飲まされ、
しまいには時間の感覚がおかしくなっていく。
時間がスローになっていく、
武術の達人が到達する明鏡止水のような状況になっていく。
そして気づくと、
周りにはロボットの残骸が広がっていた。
その数2000体。
そこは大きなドーム。
訓練の場所だった。
とぼとぼと歩き、
自分のいるべき場所を見つけることができない、
必至によだれを垂らしながら、
おなかが減ったといいながら歩き、
ドームの外に出た瞬間、
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