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―――剣士の宿にて―――
深夜にも関わらず、NPCの宿屋のおばちゃんはにこにこしながら、料理をつくってくれた。ちょうど料理を捨てようとしたところ、
愚弄が戻ってきたので、ものは次いでだとばかりに地下室から燻製の肉を持ってきてくれて、
それを特殊なドレッシングで料理してくれた。
さらにパンで挟むことにより、
とても塩気のあるハンバーガーを食っているみたいだった。
食べ終わると、
宿屋のおばちゃんは嫌な顔をせずに、
食器を洗ってにこりと笑ってくれた。
そしておばちゃんは自分の部屋に戻っていった。
「本当に不思議だ。お腹が膨れているはずがないのに、現実では栄養補給のように点滴されているだろうに、それでもここで食べたものは本当に食べている気がする。本当に不思議だ」
愚弄は独り言のようにつぶやくのであった。
愚弄も部屋に戻り眠ろうとするまえに、
さきほどから何回もレベルアップの音声が聞こえていたのだが。
それの確認をすることとなった。
―――――――――――
グロウ
レベル3→8
職業無職
称号
蟹ハンター【蟹に対して攻撃力と防御力が上昇する】
スキルなし
―――――――――――
驚くことはレベル5も上昇していたことだろう、
そして称号もついに一つだけ得ることに成功している。
それは蟹ハンターというもので、蟹に対して攻撃力と防御力が上昇するというものだった。
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