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返事しろよ、自己満野郎
「お前はいつも無理をする。」
「もう少し後のことが考えられないのか?」
「自己犠牲?大いに結構。だがそれによって救われた人間は本当に救われたといえるのか?」
「むしろ君こそがその人間に対して痛みと苦痛を、罪悪感を与えているんだ。」
「君のそれは決して正義なぞではないだろうよ。」
「むかし言っていただろう?正義というのは悪を倒すものではなく、弱い人間を笑顔にすることだと。」
「青臭いと思っていたが、存外それが真理というものなのかもしれん。」
「人を泣かせたり悲しませたりするやつが正義なわけがない。」
「なあ、聞いているのか?返事をしないか。」
「……なぁ、」
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