君に恋している

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 下半身のモノが当たり、ビクッと肩が揺れた。 「やめろ」  キスに反応し、互いのモノは立ち上がっていた。 「あぁ、ロシェも俺と同じ気分なんだな」  じっと下を見れば、今度は怒りで顔を真っ赤にしたロシェに腹を殴られた。 「お前と一緒にするな!」 「気持ち良ければ反応するのはあたりまえだ。お前も俺とのキスが良かったのだろう?」  わなわなと肩を震わせて、帰ると言って出ていく。 「待て。ドニを置いて行くのか?」  森の近くを通る故、途中で獣と出会う可能性がある。そのため、いつも一緒にきていたはずだ。 「うっ、くそっ」  さすがにドニを一人で帰らすのはまずいと思ったようで足を止めた。 「あぁ、ドニはまだシリルと風呂に入っているだろうな」  腰に腕を回そうとすれば、手の甲を抓られた。 「触るな」 「しかし、そのままでは辛いだろう?」  下半身のふくらみを指させば、耳を真っ赤に染めて睨みつけられる。 「……一人でする」  そう強がってみせるが、 「ほう、それはぜひ見たいものだ」  と口にすると躊躇い、弱い声音で、 「馬鹿か、見せるかよ」  そう言いかえしてくる。 「我慢するな。俺と共にしよう」 「嫌だ、やめろ」  だがファブリスはやめるつもりはない。彼のズボンを掴んで下ろした。 「ファブリスっ」 「すまない。我慢できない」  白い毛に包まれていた雄の特徴が、興奮により露わになる。 「人の子も毛でおおわれているんだな」  毛の部分へ触れるファブリスに、ロシェは真っ赤になってその手を払う。 「そんな所、触るなよ」 「ほう、なら、こちらに触れよう」  目を細めていやらしい笑みを浮かべながら、ロシェのモノへと触れた。 「んっ、やだ、こんなこと、誰ともしたことがないのに」 「ほうっ、初物か」  そうと聞いて喜ばぬ者がいるだろうか。
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