第1章 ルドルフの野望

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力で対抗するならメリルしかない。メリルもレッドボアの動きを見定めて一撃を決めようとする。 「すごくないか…。」 メリルの力なのかヴィネッタたちのいる場所から煙が立ち上がる。それほどの驚異的な力なのか?メリルの真剣な表情で集中力を高めている。 「ガァァァァォォォォォァァ!!」 メリルではない!!煙から傷ついたモンスターが現れた。その数はゆうに50は超える…まともに相手にできる数ではない。それに幽霊退治をしにきたのでレッドボアと戦う必要もない…。 「逃げるよ!!」 「それしかないな。」 追ってくるかもしれないが目的はここではない…一斉に走り出す。弱っているのかレッドボア以外のモンスターの動きは鈍い。 「アイスプラント!」 ドンッ!レッドボアがいた部屋との隙間に唱えたアイスプラントにレッドボアにぶつかり大きな音が鳴る。 「ブビィ!!!!!」 頭に星が回転して後ろに綺麗に倒れる。致命傷ではないが怯む程度には鼻をぶつける。 向かった先に部屋があると思ったら階段がある。階段の上は光が届いていたが下は届いていない。 「…暗い。」 カチッ!?何かを踏んでしまったのか…警戒する。上を見るが何か起こるわけではない。これはトラップではなかったらしい、暗くて見えなかったが蝋燭が立っていたらしい。それが手前から順番に灯をつける。
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