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話を聞いてレイはうなずく。
「…ということはここに来たカメレオンマンを暗殺するってこと?まぁセスの要人であること以外問題ないね。」
膝をついて手の上に顔を置いて舌舐めずりをする。顔は笑顔だが心根は怖い。
「そんなことをしてもカメレオンマンが違うモンスターに変わるだけ…本質は変わらない。」
「だよね。」
「それに補修するお金がないからそんなことはやめてくれないかい。」
ボスは背中に籠いっぱいの植物で話に入ってきた。
「だけど…!」
「誰かの家がギルドになるがいいのかい?」
さすがにそれは…嫌。
「俺はいていいのか?」
「私たちを助けてくれた恩人じゃないの。」
ベアーフは大きな体を申し訳なさそうに体を丸める。ボスは他に何か気になることがある。
「聞いていいかい…。このベアーフというモンスターは解決したとして、その後ろにいる両腕がない人は大丈夫なのかい?」
「大丈夫、ニードラゴン003は人じゃない。人造魔法兵器なのよ。」
不思議に思っていた。両腕がないのに治療した気配もなければ痛がってもいない。
「腕はどうしたらいいんだい?義手をつけたらいいのかい?さすがにこのままではまずいだろう。」
「義手をつけるとリンクする。」
動くようになるが最大火力の攻撃は撃てなくなるということなのか。だけど、直しに行くとなるといつになるかわからない。
「ここには働かざるものはいらないわよ。」
という言葉を残してレイは外へ走り去った。
「買いに行ったね。」
「ハァハァハァ…。」
言葉を挟む余裕もなく帰ってきた。その手には予想通りの義手。
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