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小さな定食屋にたどり着いた。見た目はボロそうだが客はそれなりに入っている。
「今日はこれ一択だ!チキンのトマト煮!それでよかったら食ってきな!」
出された料理はガーリックの姿はないが食欲をそそるいい香りがする。
「あの人がシェフなのか?」
「あれはシェフの格好をしているだけで、作っているのは誰も見たことのない謎の人物らしいのよ。通っているけど1度も見たことないのよ。」
「まぁ美味いからいい。」
疲れているのかベアーフは温かい食事に涙が止まらない。そして、美味しそうな匂いにスプーンが止まらない。
大衆食堂だったからよかったがベアーフのスプーンの音は店中に響いている。
「今日はまぁまぁだね。」
スプーンの音カチカチとうるさかったがお腹いっぱいチキンのトマト煮を食べた。
ヴィネッタたちはお腹いっぱいになり外に出る。
店の奥では人の声が厨房内に響く。
「にしてもこんな所でこんなことをしてていいの?私は人手があって助かっているけど…。」
「僕は魔王様に仕えていたので、あのカメレオンマンが魔王になろうとして何を助ける。四天王として仕えていたのは今は昔。」
「ワルプルギスの夜帝…ヨルムンガルドがよく言うわね。だったら魔王にならないの?ヨルムンガルドだったら秩序が守られるように出来るんじゃないの?」
「僕は上は上でも頂点に立つ器ではない。ギルガメッシュのようなカリスマ性はない。」
「だからオーナーではなく1日1品を作る料理人…。」
「すいませーん!」
「はーい!」
こうして四天王…ヨルムンガルドが作る定食屋はラムにひっそり…?と営業している。
食べたらすぐに眠くなり気づいた時はもう朝になっている。部屋に戻った時点で記憶がない。
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