第2章 ギルドに帰還

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 朝早くからの訪問者。一目見たら優しいドアーフが襲い掛からんとばかりに顔色を変えている。 「ぎゅぇねえがべれおん!」  ギリギリギリギリと歯軋りを立てる。何故なら訪問者というのがカメレオンマンが椅子に座っている。 「どうして私のクエストをしてもらえなかったのですか?忙しい中お願いしたというのに残念です。」 「ギルドとしては受付はしましたが、それを受けるかはそれぞれに任せていますので…。」  顔は冷静ではあるがカメレオンマンの心はどうなのかわからない。これまではいなかった後ろの護衛はイラついた表情をしている。 「もう日にちもないですので、今日はもう一度クエストのお願いしにきました。」 「それは…?」  レイの表情は重たい。これはお願いではない…ギルドの外にも護衛とは言えないがカメレオンマンの手下がずらりと並んでいる。 「いいえ…これはお願いですよ。」  ガダゴドッ!二階で音がする。 「気持ちはわかるけど、ここで争っても何も出来ないでしょう。」 「それでも!!」  ベアーフが二階からカメレオンマンに向かって飛びかかる。しかし、ベアーフの巨体ははじき返される。 「手を最初に出したのはそっちだからな。」  護衛の1人がギルド全体に睨みを利かせる。だが護衛を捉えたのは一瞬だった。そこには埃が舞った痕跡しか見えない。壁の方からグホッ!という声が聞こえる。争いの音を嗅ぎ取ったのか外から覗いている。 「ハービッツ…。」  顔と手足は鷹の姿をして、体は鍛え抜かれた人のそれに似ている。胸筋の盛り上がりが人ではあり得ない。 「…。」
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