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「ファイアーボール!」
冷静沈着なはずのヴィネッタでさえ魔法を放ってしまった。ボゥ!カメレオンマンに直撃する…はずだった。したし、ヴィネッタのファイアーボールは直前で消えた。護衛が何かをした?消えたということしかわからない。
次の瞬間はもう中華包丁に形が似ているナイフで首元を狙われている。状況は起き上がれば床に刺さったナイフで自分の首が落ちるだろう。ドン!振り下ろされたナイフの枝で頭を殴られ…撲。目の前が暗くなる。
「…俺たちは。」
「必要なんてないですよ。」
ブルームは恐怖を感じた。ファイアーボールを食べ、その残火を足場にして2階に上がり、ヴィネッタを迷いなく倒し懐から出したナイフで首を固定する。さらにもう1本で圧をかける。
「ピエロ!?」
表情から上からなのが…実際にモンスターではあるがカメレオンマンは金と地位がある。
「ただいるだけでいいのです。前に言ったと思いますが、人が我々を守る…その姿が見えたらいいのです。」
ギルドマスターは苦しい表情をしている。断れば殺される。しかし、ギルドとしては断りたい。
数日後…選挙の当日。カメレオンマンの後ろにヴィネッタが立っていた。
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