第1章 ルドルフの野望

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あの瞬間に刃物を出した?そんな気配はなかった…はずだった。しかし、ブルームの攻撃は止まった。 「ファイアーボール!!」 ヴィネッタには見えていた。あれは刃物を出したのではない、皮膚が硬い。そんな人間がいるわけない。 ボワッオッ!人の仮面が剥がれてモンスターの顔が浮かび上がった。何か見たことがある姿がそこにはある。 「…名前が思い出せない。」 「お久しぶりです。私はカメレオンマンです…思い出してくださいましたか?」 「誰?」 メリルは会ってないので知らない…。しかし、確証がないがモンスターらしき人がいると思っているので確証を得たら殴りかかろうと準備している。 「…セスの。」 「思い出してくれましたか…。」 その横でごそごそと音がしたかと思うと女性が立ち上がった。 「!!」 「あれっ?服が汚れているわ。これって血かな?帰って洗濯しなきゃ!でも、血って落ちないのよね。廃棄かな?」 目の前で起きているが信じられない。 「このシルバーソードって呪われている?」 「型落ちのシルバーソードだけど…。」 ブルームは手を離そうとするがもったいなくてそんなことはできない。 「それではまた近いうちに会いましょう。」 カメレオンマンは瞬時に顔を本来の顔から人の顔に変えて去って行った。
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