第1章 ルドルフの野望

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ドドドド…!!離れたところで銃声が聞こえる。街中にモンスターが現れたのか!? 「!!!!」 「トロル!!」 遠くから見ただけだが…子供?ズドンッ!こけて地面に体が埋まってしまった。助けたいがそこにいるのは人ではない。それに、その前にトロルを3人のお爺さんの銃口が狙っている。 「ガウゥゥ…。」 抜け出せないが子供でもトロルはトロル、自分に対している敵対心には怯まない。 「…。」 銃口がトロルの額を狙う。バ…ン…!!銃弾はトロルに向かって飛んできたが間一髪で穴から抜け出した。身体能力では完全に弱いお爺さんたちは焦る。 「やばいぞ!ポン。」 タンは1ミリでも届く前に撃てば倒せるという自信があったので冷静に構える。 ヴィネッタはその前にファイアーボールでトロルの視界を奪う。炎はあまり効いていないが煙がトロルに襲いかかる。 「ヴヴヴォォォーー!!」 煙を手で払いのけているがなかなか払えない。その間にも煙が目に入って涙が出てくる、視界がぼやけている。 バンバンバン!ライフルの弾が雨のようにトロルに降り注ぐ。トロルの肌にはほとんど効いていない。しかし、ライフルを急いで撃っているせいか狙いが正確ではない。 ピキピキ…。地面が割れてトロルが落ちていく。その瞬間を狙っていたのかどこかに隠れていた街の人が簡易的ではあるが割れた地面を直していく。 「この地下は闇が深そうだね。」 「モンスターの巣窟…。」 この街に幽霊が出るのはこの地下で間違いないようだが、あとは入り口を見つけないといけない。 「そこから行けばいい。」 「それはさすがにまずいだろ。」 指を指したメリルをブルームが制する。しかし、ヴィネッタは周りをよく見てみると所々に修理の跡がある。 「わっ!!」 ピアスキャットのクレアが覗くとモンスターの匂いが地下のモンスターを呼んだのか隙間から狂気に満ちた目が見えた。
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