やばい自分

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やばい自分

あの花束事件(自分で命名)から1週間、あの花束は母さんの管理の下でまだまだ綺麗に咲いている。 俺はというと、あの花屋の娘さんが気になって仕方がない。 なんか気になる。 美人だからだろうか。 生まれてこの方、恋をしたことがない俺でもやっぱり美人には弱いのかもしれないと思った。 土曜日で今日は用事がないので、まだベッドでゴロゴロしている。 ただ思い浮かぶのはあの写真の娘さんだ。 あ、そういえばよく市民図書館で勉強してるって言ってたな。 てことは、あの花屋の近くか? いや、あの花屋はただの職場だから家が遠いかもしれない。 でも、周辺なのは確かだろうな。 庭があるって言ってたから、一軒家だろうか。 あのおばさんの実家ならまだしも、母子家庭だから借家だろうか。 気づいたら僕はインターネットを駆使して調べまくっていた。 周辺の市民図書館は3つ、さすがに該当しそうな家は見つからなかったが、エリア的には高校の場所などをかみすると、日野川図書館が怪しいことに気づいた。 今日は土曜日、開いているはず、予定なし、よし、行こう。
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