小説を深読みしたら嫌われました

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 最後に、全てのジャンルに言えることだ。  会話の内容や状況に応じて、肩は竦めるために存在する。肩は感情を報せる道具だ。首は縦か横に振り、イエス・ノーを伝達する手段としての需要が多い。  目上の人と大事な話をしている最中でも、平然とため息を付いたり、視線を動かして床や時計を見る。そして、思ったことを心の中で語る。さらに、心臓の脈拍を気にする。体の動きに心臓の動きが追いついてない。  心臓の音は、近くに人がいたら聞こえるんじゃないかと思うほどらしい。  声はすぐに震えたり掠れたりする。それだけ落ち着きがない……、じゃなくて、豊かな感受性の持ち主が多い。  瞳や息には色がつく。感情の色が宿るのだ。顔に文字として思ったことが書いてある。豊かな感性の持ち主は、会話の内容をしっかり理解している。分からない場合は脳裏に、疑問符を浮かべたるのだ。基本はメモは取らず、記憶に刻む。メモを取る場合は、ペンは走る。  手についてだ。あいさつで手を振るより、相手を制するためか、促すために存在する。これは良いことだ。    セリフ文の、やり取りについてだ。例えば青春スポーツモノで言おう。例として、監督に意見を言う生徒二人組だ。 「監督、わたし賛成できません」 「俺も涼子(りょうこ)と同じ考えです」    など、誰が誰に話しているのか、しっかり分かるように、固有名詞を入れる。  わたし、私、わたし、あたし、俺、オレ、僕、など自分を指す言葉は、登場人物ごとに固定する。分かりやすく、正しい方法だ。
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