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家族
「ただいまー!」
「ただいま。」
「遅かったね。おかえり。」
「お土産はー?」
家に帰ると、いつもの娘と息子達。
でも今日は、何だか全員が大人に見えた。
「お父さん、皆、大きくなったよ。心配しないでね。」
そっと、仏壇に手を合わせた。
「ねえお土産ー!」
雅の駄々をこねる声。
「うるせえ!」
暁斗の怒る声。
「ましゃ好きー!」
真綾の笑う声。
色々な声が、聞こえてくる。
その中に、「まだまだ子供だろ」と笑う懐かしい声が、久しぶりに聞こえた気がした。
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