少女K

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へぇ、。知らなかった、意外にも花まで詳しいとは流石白鷺学院生、市内でも授業料のはる有名校それもさることながら卒業生には某政治家達も輩出した名門校でもある。 「今、へぇー意外って思ったでしょ。これでも花の女子高生なんですやる事ないなら次行こう。」俺はその溌剌とした元気な声に引っ張られるように屋上を後にする。ズンズンと俺の手を引っ張り長髪をわさわさと揺らして歩く雪奈、その小さな背中を目で追いながら中庭も中頃へ。彼女は急に立ち止まったと思えば此方へ振り返ってある大きな木を指差しながら呟いた。 「ほら、このヤマモモの木の陰に隠れるように見つかったんだよ千尋さん。あとねこの赤い実ジャムにすると甘酸っぱくて美味しいだよ。」それにしても幸い休日で良かった。閑散としているもの中庭でくつろぐ数名の生徒達のジロジロとした視線が突き刺さる、さきほどバカデカい声でジャムの話をした馬鹿は手際よく摘み取りバァアに転職したらしい軽く彼女の頭を叩く。「痛っ、、、。痛いな乱暴なんだから、言っときますけど学費払ってるんだから少しくらい貰う権利はあるんだから。」「馬鹿たれ、許可なく摘み取るのは泥棒と一緒だぞ。さっさと辞めろ。」暫く押しした。「千尋さんが見つかった後パトカーとか警察官やらで大騒ぎだったんだから。」「じゃあ千尋はそれまで見つからなかったって事は夜中に転落したって事か、でも何でまた屋上にいたんだ。」
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