少女K

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今暫く非常に有難い為にならない、先輩の自慢話は続く。私は流石に来て飲み物も注文してないのは悪いと料理の話にシフトさせる事ができた正直上手く行き過ぎな気もするけどこれも一重に日頃の行いの賜物かな、。その寸分の僅かすきが大きな落とし穴に変わった、持参したバックのなかを幾ら探してもあれ財布がない。「そういや千尋について聞きたい事があるって言ってたよねできる限り協力する、腑におちないしさ。」「あんなに頭が悪い子でもないし、気になるのもわかるでもなんで貴女が千尋の事調べてるの。」三島の問いに言い逃れも出来そうになくまた交わす手段もない私は思い出を話す。 「これを見てほしいんです。私達は文化祭でやりたい、やります。」その堂々とした態度で生徒会に入り思いの丈を話す例の2年生 天文部 工藤千尋である。「これは天文にちなんだ脚本でみんなで劇をやろうと思います、予算の相談に来たんですけど。」目上の上級生にも物怖じせずにハキハキと自分の意見を押し通す千尋に尊敬の念と羨望を抱いた。とにかく確かなのはその姿はキラキラと眩しく目に焼き付きメラメラと燃ゆるやる気がたぎっていた。その時は陰ながら応援するしか叶わなかったが千尋無き今は生徒会室にひっそりとしまわれたあの脚本はもう2度と日の目を浴びる事はないと思う。執り行わた文化祭予算会議には天文のての字も議題に乗らなかったそうだ。
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