三度目のキスは甘く

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 その晩も、隼人は伸の元へと現れた。 「昼間、ヤッただろ!?」 「さすがの俺も、そこまでケダモノじゃねえよ!」  そう言って隼人が差し出したのは、バイクの雑誌だった。 「俺の家から、持って来たんだ」  ふたり、ページをめくって楽しんだ。 「これ。このバイク、カッコいい!」 「へぇ、伸はそういうのが好み?」  初心者なら、この辺がお勧めだぜ、と指さす隼人の眼は活き活きしている。 「250㏄なら車検がいらないからお得なんだけど、やっぱ馬力のある400㏄も捨てがたいよな」
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