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楽し気な隼人の顔を見ると、ついこちらも笑顔になる。
伸は、なんだか隼人が古くからの親友であるような心地になっていた。
学校で話題になるのは、どうしてもテストや順位、偏差値のことばかり。
進学校なので仕方がないが、ひとつでも順位を上げたい、少しでも他者を追い抜きたいとやっきになる友人たちには、違和感を覚えていた。
隼人は違う。
バイクという生きがいを持ち、青春らしい青春を楽しんでいるのだ。
そんな風に感じた時、隼人がぽつりと言った。
「あ~、何だか俺、死ぬのが惜しくなってきた」
「死ぬ!?」
伸は、がばりとベッドから起き上がった。
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