三度目のキスは甘く

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 うん、と気怠そうに隼人は続ける。 「バイクも廃車になっちまったし、身体はガタガタだし。もう、このまま死んじまおうかな~、って考えてた」 「ダメだよ、そんな!」  だよな、と隼人はうなずいた。 「伸に会ってから、欲が出た。もっと会いたいし、もっとエッチしたいし、いつか一緒にツーリングもしたい」 「うん」  伸は身を乗り出した。 「今度は生霊じゃなくって、生身の人間として会おう。一緒にお茶したり、雑誌読んだりしよう」 「エッチは?」 「……時々なら」
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