三度目のキスは甘く

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「仕事終わったら、うちに来てよ。両親、親戚の結婚式でいないんだ」 「いいのか!?」 「待ってるよ」  ありがとうございました! と威勢のいい隼人の声を聞いて、伸はコンビニを出た。  新しいバイクのために、働いている隼人。  意外だった。  お見舞いに行って知ったことだが、隼人は超大金持ちの両親に溺愛されていたのだ。 「新しいバイク買ってもらった、って……。お父さんやお母さんは心配しなかったの? また事故起こすんじゃないか、って」 「そりゃあ、泣きながら反対したけどさ」  バイク代は働いて返す、と宣言すると、今度はものすごく喜び出したという。
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