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プロローグ
「里織、すまん!やっぱり転勤が決まった!もちろん里織も一緒だ…と言いたい所だが…借りられた家が俺と母さんでも手狭な所でな…ほんとにすまん!里織には知り合いが校長やってる高校に転入して貰って、そこの寮で生活して貰えるか?」
「大丈夫ですよ。お父さんこそ体に気を付けて下さいね」
いつも通りの家族水入らずでの夕食時、お父さんが土下座をしてきました…。
理由はこの間、お父さんが嘆いていた転勤がとうとう決まったからでした。
海外ではなくなったようですが、急遽決まった事もあり、借りられた部屋が狭く私は一緒に暮らせないと涙ながらに話してくれました。
私の荷物は簡単な着替えを詰め込んだ小さいもの。
その他の荷物は宅配でお母さんが送ってくれるそうなので、私は二人に見送られ家を後にしました。
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