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MY HERO IN SEPIA
アラームが鳴っているスマホを、何とかタップして止める。
「…ふぁ~…」
私は上体を起こすと、欠伸をしながら大きく伸びをした。
そしてふと壁掛けの時計を見る。
「──ウソ!?」
その時刻を見て、一気に眠気が吹き飛んだ。
慌ててスマホを確かめると、同じ時刻が表示されている。
「ヤバっ!遅刻~!!」
私は急いで制服に着替え、鞄を抱えて部屋を飛び出した。
…もう8年の付き合いになる『お守り』が付いた鞄を抱えて…。
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