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(なんか方向性まちがってね?)
とは心の呟きだが。
「俺はゴリラの姿が好きでな、君があまりにも美しくて、発情しそうだから、あえてゴリラのキグルミをきているんだ」
「そうだったんですね、実はうちもです。てれます」
(こっちは照れる問題ではないぞ)
「わかりました。お互いのことを知り合ってから、お互いのすべてを見せ合いましょう」
「そうしようではないか」
(そのときゴリラから抜け出てたらいいな)
とかいろいろ考えていた。
「なら、あれにしましょう、五郎ちゃんって読んでいいですか?」
「全然いいぞ、こっちはマナちゃんてよぶぞ」
「はぁ、いやされます」
(ゴリラに告白する女子ってどうなんだろう)
とまた心の声で呟きつつも。
「さてメールアドレスを交換しましょうか」
「いいぞ、あと電話番号もな」
「はいです」
そ五郎はスーツからスマートフォンをとりだして、
新しく人生始めての彼女となったマナちゃんとメルアドと電話番号の交換をおえた。
「そうだ。なんで五郎ちゃんはキグルミの上にスーツをきているの? さっきはつけてないでしょ」
「ん、そだね」
「ほれほれ、ぬいで」
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