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3話やっべーゴリラだ
まぁそうなるわな、
現在自宅に帰ろうとしているのだが、
夜勤の職員たちは五郎がいつまでたってもゴリラのキグルミを脱がないことに、
違和感を感じているようなのだ。
しまいには、
「仕事終わってもゴリラのキグルミきるってすごい仕事熱心なんですね」といわれるほどだ。
いえ、たしかに五郎は仕事熱心の部類に入るのだが、
哀しいかなこれは仕事熱心ではなく、
本体の五郎までゴリラ化してしまったのであったとさ。
とさじゃねーよ。
と心の中で突っ込んでおく、
本当に会社の近くにマンションがあって助かった。
問題はエレベーターと階段どちらを使うかだ。
なんとか回りから変な目で見られても、
「ちょっとイベントでね」
と独り言のように呟くことによってごまかしていた。
まぁごまかしきれていたかは謎だが。
さて、勝負だ。
このマンションのゴールポイントは7階だ。
そして707号室まであわてて走る必要があり、
だが、そこまでに達するためには、
階段かそれともエレベーターかを通る必要があり、
あと監視カメラに映った場合不審者として管理人さんに通報されるおそれがある。
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