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グチョグチョと、伊織の指が出入りする音がこの広い部屋にも容易に響き渡る。
「んっ、やっ…あぁっ…あっ」
「大分解れてきたかな。」
伊織が手を止め、俺の少し汗ばんだ額にキスを落とした。
「は…ぅ、ほんまに……入れるん?」
確かに恐怖心はある。それでも腰は、さらなる快感を求めてゆるやかに揺れていた。
「大丈夫だよ、最初くらいは優しくしてあげる。」
そう言って微笑むと、今度は唇にねっとりと舌を這わせ、優しく啄んだ。
「んっ……」
目の前にある伊織の、絹のような綺麗な肌とまだ幼さの残った顔。最初は最悪に見えたこの顔が今は何故かとてつもなく優しそうに見える。
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