いつもの朝

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そんな夜勤務の最後の時間。 朝6時5分前に決まってやってくる彼女――。 この辺で一番の進学校の制服に身を包んだ女の子。 いつも俺の挨拶に 「おはようございます!」 と笑顔で返してくれる女の子。 彼女の存在が俺の中では唯一の癒しだった。 考えても見てほしい。仕事でくたくたになっている時間。 でも、普通の人は今から仕事に向かう時間。 僕はあと数分で仕事が終わる時間。 正直今すぐにでも帰りたい。眠りたい。 9時間たちっぱなしの状態で、もうふらふらだ。 そんな中で笑顔で挨拶を返されてしまったら、うれしいに決まっているじゃないか。 頭もよくて性格までいいとか神様は素晴らしい人間をお作りになったものだ。そんな彼女のことを俺はかわいい妹のようにでも思っていたのだろう、毎朝彼女に会うたびに元気をもらっている自分がいた。
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