19. 女友達

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当然のことながら 舞衣との関係が深くなるにつれ いわゆる "女友達" と言う曖昧な関係にある 女の子たちとの関わりは いつしか自然淘汰されていった。 立場的に微妙だった美波はもちろんのこと その他のクラスメイトやバンド関係の先輩後輩 看護学校の友人・・・ 舞衣に対して何ら後ろめたさを感じずに やり取りが出来るのは 今や有香と咲良だけになった。 そんな中に1人、厄介な存在が… それは山大とサークル提携している 梅山女子大学、 通称「梅女」の軽音楽部に所属している 3年生の先輩、川崎(かわさき)亜美留(あみる)だった。 僕からすれば取り立てて美人ではないが 非常に話しやすいタイプ、 そこで油断してしまうと 飲み会で悩みなど聞いてもらっている間に 上手く丸め込まれて 気に入った後輩をしてしまう そんな悪癖を持ち合わせている。 山大の後輩たちからは 「モンスター川崎」と呼ばれていた。 「中村くぅ~ん、今日は逃がさないから…ねぇ」 飲み会やライブの打ち上げの度にそう迫られ いつもほうほうの体でその場から立ち去っていた。 飲み会の後、数日間はその余韻からか しばしば川俣荘にも電話がかかってきたりする。 「彼女がいたってだけでもしてあげればいいじゃないか、お前キライじゃないんだろ」 今日、僕は悟志と部屋でゲームしながら あれこれ恋愛談義をしていた。
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