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寝ぼけ眼で自分の着ているネグリジェを見つめる。身体の上でモゾモゾと動く違和感が何なのか。一瞬飼い猫がベッドの中に入ってきたのかと思った。
違った。人の手だ。
普通はそこで恐怖を感じるはず。なのにどうしてか頭が覚醒しない。誰なのか確認したいけど眠気に勝てない。また深い眠りに入ろうとしたとき、
スルーッとお腹の上を手が這った。目は覚めないものの感覚ははっきりわかる。くすぐったい感覚が。
実は私は密かにくすぐられるのが好き。ぞわぞわゾクゾクする感覚が大好き。日々誰かにくすぐられるのを待ちわびている変わった嗜好を持っている。
そんな私はなかなか覚醒しない頭で不謹慎ながらも喜んでしまった。こんなにも頭が回らないのはきっと夢だからだ。と都合のいい解釈をした。自分の願望が夢に出てきて嬉しすぎて正常な判断ができないから仕方ない。
そんなことより今はこのくすぐったさに思う存分悶えたい。
「んぅ…」
滑らかな生地の摩擦でよりくすぐったさが増す。手は休むことなくずっと私の身体を這い回ってる。撫でるように。指の腹で。優しく。
「…ッ……ふ…んんッ……」
「…ぁッ…ん………はぁ……ッ」
「……んクッ……ッ…!!あぁッ…!」
「あッ…ん………ふぅッ…あぁ…ッ!」
手が脇腹の方に移動してきた。
「ひぁッ……!!!…んッ……」
(そこは弱いのに…ッ)
手はゆっくり指先で撫でたりくるくるなぞったり…かと思ったら指先を素早くバラバラに動かしてまるで虫が這っているようにくすぐってくる。
「ぁ…あぁッ…!!んぅ……はぁ……はぁ…はぁ……ッ」
呼吸が荒くなっていく。
そしてとうとう服の中に…
直接素肌の上に手が置かれる。
服の上からではわからなかったがとてもすべやかでなめらかな手だった。
先ほどと変わらない優しい手つきで肌を撫で回す。
(うぅ、もどかしい……また脇腹をくすぐってくれないかしら…)
「はぁ…はぁ……はぁ………ぁ……やぁッッ!!」
願いが通じたのか手が脇腹に移動してきた。そして意地悪く執拗に責めてくる。
「はぁ…はぁ…ゃ……はぁ…んぅ~ッ!…はぁ…はぁ…もッもうやッ……嫌…あぁ!」
嫌じゃないのに嫌って言ってしまうのはどうしてだろう。
満足したのか手はだんだん上に這っていく。
(え…もしかして……?)
寝るときはいつも下着をつけずに寝ている。
胸の膨らみに手が到着した。あえて真ん中は触れずに胸を優しく撫で回す。それがくすぐったい。真ん中ギリギリを責めてくるのがまた意地悪だ。つい内股をこすり合わせてしまう。
そして指先が頂点に触れようとしたとき
視界が真っ白に
頭が一気に覚醒した。
「……朝だ。」
夢だった。
濃厚な贅沢な夢を見てしまった。
でももう少し見ていたかった。
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