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でもどうせ断られる。
剣は自分の利益にならない事はしない主義だ。
私は端であるG組の教室まで行くと、開いてるドアからそうっと中を覗いてみる。
するとG組は煩わしいくらいの人でゴチャゴチャしていた。
カーストトップともなると、休み時間の度にこうやって他クラスからも人が集まるものなのか。
私と翠とは雲泥の差。
そしてこんなに人が居るというのに、こうして私が教室を覗いたとしても、誰一人声を掛けてくれる人はいないのだ。
まずこの人混み。
どこに剣がいるのか全く目視不可能。
でも多分その中心にいるのは間違いないだろう。
「終夜 剣!!」
私は入口から大きな声を出す。
翠は図体がデカいくせに、人に圧倒されたのか、ビクビクと私の後ろで身を縮めている。
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