【1】私は荊棘

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でもすぐには引き下ってなるものか! 「でもバスケ部って確かそろそろ引退試合だったよね?」 「…そうだけど。」 私はニヤリと微笑み、剣は嫌な予感がしたのかピクリと片眉を持ち上げた。 「それが終わってからでいいから。」 「……。」 「いいでしょ?」 「わかった。」 きっと渋々。 でも顔には微塵もそれを滲まさず、剣は潔かった。 私は翠にウインクをし、パチンとハイタッチ。 周りの女子たちの非難の眼差しなどお構いなしだった。 .
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