【1】私は荊棘

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その後は逃げ帰るように自分たちの教室に戻り、あくまでも口約束だけれども、剣が承諾した事に大満足。 ここまでで大体五割くらいの成果。 「後は知らないわよ。 剣がバックレても責任持たないからね。」 「そんなー!」 「それに明日からテストなんだから下らない事に構ってらんないし。」 「荊棘さーん!」 四時間目の自習時間、泣き付く翠を無視し、私は苦手な英語をひたすら頑張る。 「荊棘さんはそんな勉強しなくたって大丈夫じゃないですかー。 いつも10位以内に入ってるんだから。」 「行きたい大学があるの。」 「へ?」 「私はここの大学には行かない。 外部に行く。」 .
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