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その後は逃げ帰るように自分たちの教室に戻り、あくまでも口約束だけれども、剣が承諾した事に大満足。
ここまでで大体五割くらいの成果。
「後は知らないわよ。
剣がバックレても責任持たないからね。」
「そんなー!」
「それに明日からテストなんだから下らない事に構ってらんないし。」
「荊棘さーん!」
四時間目の自習時間、泣き付く翠を無視し、私は苦手な英語をひたすら頑張る。
「荊棘さんはそんな勉強しなくたって大丈夫じゃないですかー。
いつも10位以内に入ってるんだから。」
「行きたい大学があるの。」
「へ?」
「私はここの大学には行かない。
外部に行く。」
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