【1】私は荊棘

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「ハハ、そう言うと思った。」 剣はそう無邪気に笑い、けれどプラス一言。 「でもこれは命令だから。」 「はあ?」 私は納得いかず、すぐに言い返す。 「あんたの元カノ軍団にでも来てもらいなさいよ!」 「じゃあ結局はおまえも来るんじゃん。」 「はあ!?」 「だっておまえ、俺の元カノだろ?」 「なっ、何言ってんの?」 「1号は絶対来るべきだと思うけど?」 ニンマリ。 剣の勝ち誇った顔。 私はワナワナと身体を震わせた。 「私はあんたの元カノなんかじゃない!! 荊棘よ!私は荊棘!! 二度とそんな風に呼ばないで!!」 ハアハアと息切れした。 私と剣の汚点は誰の記憶にも残ってはいけない。 もう忘れた記憶。 遠い日の記憶。 .
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