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その小さい私が小学校の卒業文集で書いた将来の夢。
ファッションモデル。
まだ成長期だから大丈夫だと信じていたあの頃。
『俺たち付き合おうぜ。』
剣のこの一言から始まった男女のお付き合い。
今の私たちからは想像もできないくらいの甘々な日々。
中学一年から始まった駆け引き抜きの恋愛は、剣も私もケンカなど一度もしなかった。
『今日はどうする?』
『もちろんバスケ見てくよ。』
『なら体育館寒いから暖かい格好しとけよ。』
『うん。じゃあ剣のマフラー巻いとく。』
『ハハ、ヨダレ付けんなよ。』
コツン。
剣が優しく私を小突く。
中学からバスケ部の剣。
特にやりたい事がなかったから帰宅部の私。
そんな私は毎日のように剣の練習を見ていた。
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