【2】私と剣の遠い日

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「荊棘さん、僕考えたんだけど…、」 「は?また?」 翠の『考えた』はろくなもんじゃないと経験済みな私は、 「却下。」 話を聞く前に即終わらせる。 「えー、ちゃんと聞いてよ。」 「だってどうせ下らないんでしょ?」 ファストフード店でフライドポテトを摘む私。 翠はその向かいで水だけを飲んでいる。 「全然下らなくない。」 テスト一日目が終了し、また翠を校庭20周させた後、私たちはテスト勉強の為にここにいる。 「どうせ剣絡みでしょ?」 「ち、違うよ。」 「じゃあ何?」 「僕も荊棘さんと同じ大学に行きたいなって話。」 .
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