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「荊棘さん、僕考えたんだけど…、」
「は?また?」
翠の『考えた』はろくなもんじゃないと経験済みな私は、
「却下。」
話を聞く前に即終わらせる。
「えー、ちゃんと聞いてよ。」
「だってどうせ下らないんでしょ?」
ファストフード店でフライドポテトを摘む私。
翠はその向かいで水だけを飲んでいる。
「全然下らなくない。」
テスト一日目が終了し、また翠を校庭20周させた後、私たちはテスト勉強の為にここにいる。
「どうせ剣絡みでしょ?」
「ち、違うよ。」
「じゃあ何?」
「僕も荊棘さんと同じ大学に行きたいなって話。」
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