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そりゃそうでしょうよ。
私は持っているシャーペンをクルッと回転させた。
「ホントは大学だったらどこだっていいの。」
「え?」
「翠みたいにパソコンのスキルがある訳じゃないし、それにこれといってやりたい事もない。
ただ…、」
「ただ?」
私はニコリと目を細める。
「ここから出て行きたいの。」
「え…?」
「ちょっと家庭の事情でね…、
だから家から出て遠くに行きたいの。」
私は外部に行く理由を初めて人に話した。
「そう…なんだ…。」
すると翠はしょぼんと落ち込んだ表情。
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