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「翠はさ、大好きな透子ちゃんとこれ以上離れたらダメだよ。
ただでさえ引っ越して離れちゃったのに。」
「うん…。」
私は落ち込む翠の頭をヨシヨシと撫でる。
一緒に居たいと思ってくれただけでも嬉しかったから。
「よし、じゃあ勉強するよ。」
「うん。」
私は五教科の中でも飛びっきり苦手な英語に集中し、翠は理数系以外の教科を頑張る。
そんな日々を繰り返し繰り返し、大嫌いなテスト期間が終了。
そして週末、ようやくテストから解放され、のんびりと休日を過ごせる筈だったのに、
「お邪魔します。」
終夜 剣が私の家にやって来た。
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