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1章-9
何をしたいかさっぱりわからない。
私は今すぐ心臓を摘出したいと思いながら帰り道を歩き、家に入るなり布団に吸い込まれた。
いきなり現れた二人の男に人生を振り回されてたまるか。自分の人生はもっと陳腐でいいのに。もしそんなことされようもんなら振り切って逃げ切る他ないと考えているが、それが実際できるかどうかは分からない。この現状は難しい。と考えていると、朝を迎えてしまった。
起きたら、学校へと向かうこととした。
あんな思いをしながらも、なぜ向かおうと思うのか。私にはわからない。
「おはよう、悠綺さん」
そう後ろから声をかけてきたのは誰か
振り替えてみると、そこにいたのは昨日私を乱し今日にも少し引きずっている気持ちを作り出した彼だった。
「お、おはよう篠崎さん」
あれ、昨日まで苗字で呼ばれていなかっただろうかと考えるが、なんとなく無意味だと思いもう思考を停止させた。
こんな私たちの会話や動向が周りの他の生徒に見られザワつかれたのは言うまでもないことである。
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