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「は~、食った食った」
弁当箱を空にすると廊下を歩く。連れはおらず1人で。
「……居心地悪いな」
教室にはいたくないので逃げ出す形で脱出。同じ空間にいる女子生徒と顔を合わせないようにする為の避難行動だった。
「ねぇ。あの人でしょ?」
「ん?」
「らしいよ。春華さんが付き合い始めた男子って」
途中、小声での内緒話が聞こえてくる。女子2人組によるこちらを見ながらの密談が。
「ちっ…」
そのハプニングで先程の話が真実なんだと確信。否定しに行こうとしたが体が動かなかった。
「あの~」
「何だよ!?」
警戒している最中、別の角度から話しかけられる。意識を向けていなかった背後から。
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