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「……あ」
「ご、ごめんなさい…」
「いや、こっちこそ悪かった。いきなり怒鳴ったりして」
声を必要以上に張り上げて威嚇。しかし振り向いた先にいたのは同級生ではない女子生徒だった。
「もしかして話しかけたりしたらマズかったですか?」
「うぅん、そんな事ないよ。ただ気が立ってただけ」
「は、はぁ…」
「俺に何か用事? てか用事あるからここにいるのか」
「まぁ…」
態度を翻して会話を進める。無実の人間に八つ当たりした身勝手さを反省して。
「その……どうなったのかなと思いまして」
「あぁ、失敗した」
「え?」
「説得するどころか共犯にされちまったよ」
包み隠さず素直に暴露した。ミッションが不達成になってしまった不甲斐ない結果を。
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