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「嫌なら否定すれば良いのに」
「え? 私は別に嫌ではありませんが」
「……俺が嫌なんだよ」
「青井くんて女の子に冷たいんですね。優しくしないとモテませんよ?」
「そうか。今はクラスの女子とは関わりたくない気分だから好都合だな」
皮肉に対して嫌味で返答。本心を濁さずぶっちゃけた。
「とりあえず用事があるにしても学校の外まで一緒に行きましょうよ」
「ちょっ…」
「ほら、早く」
強引に腕を掴まれ引っ張られる。華奢で繊細な手付きの指先に。逆らおうとしたが揉める方が目立つと判断。しぶしぶながら相手の要求に従う事にした。
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