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「性格悪…」
「はい。指摘されなくても知っています」
「自覚があるから余計にタチが悪い」
当て擦りの発言も軽くスルーされてしまう。柳に風と受け流すように。
「ねぇ」
「はい?」
「本当に誰かに脅されてるんじゃないの?」
質問する側とされる側を交代。今度はこちらから気になっていた点を尋ねてみた。
「されてませんよ」
「絶対?」
「もちろんです。ひょっとして私の話、信じてました?」
「そりゃだって…」
「同級生に裸の写真を撮られたとか嘘ですよ」
会話を進めながらも校門を目指して歩く。前後にズレて。
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