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「そうかよ…」
「青井くんは、もし私が本当に誰かに脅迫されてたらどうしてたんですか?」
「ん~、そいつの所に乗り込んでやめさせるかな」
「へぇ……優しいんですね」
「自己保身だよ。こんなアホな関係を断ち切る為」
「あっははは! それでも私は嬉しいです」
「なんでだよ…」
仮定の話なのだから意味が無い。憶測をどれだけ発展させても現実には少しも影響しなかった。
「風が気持ちいい~」
生温い空気が辺りをすり抜けていく。前方にある長い髪を揺らしながら。
「あのぉ、もし暇ならうちに来ませんか?」
「は? 行くわけないし」
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