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「はよ~っす」
翌日、教室の入口で挨拶を飛ばす。先に登校していたクラスメート達に向かって。
「ん?」
そのまま中に足を踏み入れるが様子がおかしい。いつも通り騒がしいのだが空気が重苦しかった。
「何々…」
多くの視線が一斉に飛んでくる。感情の読み取りが難しい無に近い顔付きの数々が。その全てがこちらに向いていた。
「空輝、こっち」
「は?」
「ヤバいって」
「何が?」
近付いてきた翔弥が奥に来るよう誘導してくる。気まずいオーラを醸し出しながら。
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