3. 月本家の日常

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 オムライスと卵粥を作り終え、結が食べ始めるのを見守り、卵粥を持って部屋に向かった。春名を寝かせたのは俺の部屋だ。二部屋ある一室は俺の部屋でもう一つが母と結の部屋だ。  部屋に入ると、春名は目を覚ましていた。 「起こしたか?」 「ううん。自然と。賑やかで楽しそうだなって聞いてた」  まだぼんやりとしている様子の受け答えだ。卵粥食べるかと問うと、春名は小さく頷き体を起こした。 「会長が作ったの?」 「ああ」 「すごいね」  ただの卵粥ひとつとってすごいと言われてもなと思いつつ春名の膝にトレイごと置いてやる。スプーンを手にふぅふぅと息を吹き掛け冷ましながら口に運んでいるのをじっと見た。 「美味しい」  そう呟くのを聞き、ホッと一息つく。
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